パピーリナックス 日本語版 http://openlab.jp/puppylinux/
Lupu-528JP http://goo.gl/OTPt6 をインストールして、少し試用してみました。

Puppy Linux 5は、Ubuntuベースで作成されたコンパクトlinuxの王様。
Windowsと併存させる Puppy_Linux_528JP_Installer.exe は163MB。CDなどに焼いて使う lupu-528JP.iso は165MB。普通のディストリビューションの1/4から1/5程度の容量です。

HDDでも、USBでも、CDでも、何にでもインストールできます。必要なファイルをRAM(メモリ)に読み込んでいるので、動きが軽快です。Windowsキーでメニューを出せるので、それも便利。

ただ、残念な点が幾つか。
Ubuntuベースなので、アプリケーションなどの追加インストールに苦労しないのではと思っていましたが、インストール出来なかったり、インストールしても起動しなかったりと色々苦労しました。*.pet という、Puppy専用パッケージは確実にインストールできました。

もう一つのハードルは、IMEのユーザー辞書が使えないことです。
5.2.8では、MOZC(Google日本語入力)が使えず、Anthy(アンシー)という日本語変換なのですが、WindowsのMS IMEからエクスポートしたテキストが直接読み込めないのです。色々、ワザを使えば直接、Anthyのユーザー辞書化できるらしいのですが、私は挫折。Ubuntuで、MOZCは動きますから、近いうちに改善されると思います。

それと、この非常に優れたLinuxパッケージをメイン利用するのを躊躇させることがもう一つ。
それは、インストールしたアプリや個人設定を「一つのファイル」として持つこと。
オリジナルの部分はずっとそのまま保持する代わり、個人でカスタマイズした設定、インストールしたアプリ、使うたびに増えるファイル類は、すべて、pupsave.?fs(?は数字)というファイル内に書き込まれます。

例えば、ブラウザでサイトを見て回れば、膨大なキャッシュが生まれますが、そういったありとあらゆる物が個人設定ファイルに書き込まれるのです。なので、デフォルト状態から大きくカスタマイズしようとすると、個人設定ファイルを大きく設定しなければなりません。

個人設定ファイルは初期状態では、512MBが示唆されます。Open Officeなどの巨大アプリを入れなければ何とかなるかもしれません。それでも、個人設定を全て、512MBの一つのファイルとしてバックアップしなければならないのは大変です。しかも、終了時にデータを保存*するので、結構、時間がかかります。起動してしまえば、動きは軽くて優れたOSですが、起動と終了時、特に終了時は少し時間がかかります。

* 終了時に時間がかかるのは、USBにインストールした場合(=個人設定保存ファイルがUSB上)です。HDDにインストールすると、終了処理は10秒ほどです。起動は、デュアルブートのメニューが出るまで10秒。それから30秒ほど。

Puppy Linuxは、非常に魅力的なOSですが、一般向きというより、エディタさえ使えればいいとか、少しウェブが使えて、音楽を聞いて、動画が見れればいいといった、割り切ったユーザー向きだと思いました。

あとは、自分用にカスタマイズしたCDやUSBを使って、MS Windowsや他人のPCに全く何の影響も与えずに利用できますので、こういった使い方では他にはない大きな利点です。

※ 使用中のデータを定期的に保存する機能がありますが、ファイルの大きさ故か、時間がかかります(個人設定保存ファイルがUSBにある場合)。グーグル・ドキュメントならデータ消失の心配はまったくありませんが、PCで起動したアプリで頻繁に保存できないのは少し不安が残ります。